3週間とんでもなく忙しく疲れ果ててしまった頃、まさかと耳を疑う連絡が入りました。80歳になる母親が緊急入院したとの連絡が…。最近も自転車に乗って走り回っていたので本当にビックリ。お医者さんからの説明は残酷にも肝臓癌の末期で肺にも転移していて手の施しようが無いとの事で余命半年から一年との事でした。

連絡を受けた火曜日からお見舞いに行けたのは日曜日の午後でした。元気だと聞いていたのですがベッドに横たわる母親は息をゼイゼイさせあきらかに苦しそうでした。何か不安を感じた僕は苦しむ母親に何度も語りかけ今迄のお礼と感謝をしっかり伝えました。苦しそうではありましたが意識はしっかりとしていて確かに僕の問いかけに答えてくれました。僅か30分位の時間でしたが母親が疲れきっていたので病室を後に。

翌朝早く母親は天国へ帰っていきました。次男坊の僕は親の面倒も殆ど見ずにたまに帰省しても顔を見て帰るだけの冷たい自分でしたが、そんな僕の事でも母親はいつも気にかけてくれていました。無条件の愛情。見返りなど全く求めない愛情。それが親の愛。いつもそれを思わせてくれる母親でした。今まで本当にありがとう。